サーチナ
ジム・ロジャーズ:東京セミナー、中国への強気姿勢は不変
2008年10月 6日(月) 7時38分
9月27日にイニシア・スター証券株式会社主催のジム・ロジャーズ氏の緊急セミナーが東京都千代田区の帝国ホテルで開かれた。事前の参加応募に申込みは殺到し、抽選に漏れて参加できなかった人も多くいたようだ。
当日も会場は開演30分前にすでに多くの参加者が集まり列をつくる人気ぶりで、約1000人の一般参加者と約30社の報道関係機関が取材のために集まった。
講演は最初に「今後の世界経済の展望」として、ジム・ロジャーズ氏の現在の世界経済の見解が披露された。
彼の長期的な世界経済の見通しは数年前からぶれておらず、「19世紀はイギリスの時代、20世紀はアメリカの時代、そして21世紀は中国の時代」になると。長期的にはアメリカが没落し中国が発展していくと見解を述べ、中国に問題が起こった時こそ絶好の投資の機会だと語った。
また中国をはじめとする新興国が先進国と同じ豊かな生活をはじめれば、エネルギー・金属・農産物などのコモディティが不足し、価格はさらに上昇すると指摘。特に農作物に関しては深刻で、耕地面積・農業に従事する人間・在庫量などあらゆる農作物の生産に必要なものが減少しており、やがて食糧不足となるだろうと警告した。
後半は参加者との質疑応答。世界的に有名な投資家に質問できるチャンスとあって、なんとか質問しようと会場中の多くの参加者が手を挙げた。
アメリカ金融危機についての質問に対して、第二次世界大戦以来、最悪の景気後退で、いつまで続くかわからないが、まだまだ続くだろう、数年の短期で終るものではない、との認識を示し、今どうしても投資しなければならないなら、日本・ブラジルなどアメリカ以外の国の株を買うと答えていた。
コモディティに関しては、農産物全般、そして金属・レアメタルにも注目していると語り、「太陽電池などに使われるインジウム関連の株を最近買った」と明かした。
中国市場の注目セクターは何かという質問に対し、水処理セクターだと答えていた。「水問題を解決しなければ中国は上手くいかないだろう」。ジム・ロジャーズ氏は過去にも、「中国が戦争・伝染病・不景気または政治の大変動になっても心配していないが、唯一、常に中国の成長について心配していることは水問題だ」と話しており、改めて中国にとって水問題がいかに重要な課題であるかを示すことになった。
最後に中国株の現状をどうみているかという質問に対して、中国は規制を緩めているようなので、中国株・台湾株を買い増したと語り、身をもって中国経済への強気なスタンスを示していた。(執筆者:みかん<ジム・ロジャーズ非公式ファンサイト主宰>)
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