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2004年 6月 9日(水) 17時51分

UPDATE2: 任天堂、新ゲーム機を柱に育成して来期以降も増収増益へ


 [東京 9日 ロイター] 任天堂<7974><7974>の岩田聡社長は、経営方針説明会で、新型携帯型ゲーム機「ニンテンドー・ディーエス(DS)」(仮称)投入などによって、来期以降の業績が増収増益になるとの見通しを明らかにした。岩田社長は「『DS』を『ゲームボーイアドバンス』『ニンテンドーゲームキューブ』に次ぐ第3の柱に育成する」と述べた。株主への利益還元としては、配当性向50%を基準にしていく方針を示した。

 岩田社長は「ゲーム市場は縮小傾向にあるが、幅広いユーザーを対象とした『DS』を今年末に日米で発売してゲーム業界の行き詰まりを乗り越えていく」としたうえで、「来期以降も増収増益を達成する」と述べた。任天堂は今期、売上高で前期比3%増、当期純利益で同2.1倍を見込んでいる。「DS」の価格について、岩田社長は「携帯型ゲーム機『ゲームボーイアドバンス』を大きく上回る価格で(消費者に)受け入れられるとは思っていない」と述べたものの、具体的な価格は明らかにしなかった。

 任天堂は、据え置き型ゲーム機でも、来年春の世界最大のゲームショー「E3」で新ゲーム機「レボリューション」(社内コードネーム)を発表する方針。岩田社長は「詳細はいえないが、プロセッサなどで高い性能を追求する他社の次世代ゲーム機とは違ったゲーム機になる」と語った。さらに、現在の据え置き型ゲーム機「ニンテンドーゲームキューブ(GC)」の後継機かどうかについても、「申し上げられない」とした。新ゲーム機について岩田社長は「『DS』発表時と同様に来年もう一度驚いてもらいたい」と意欲を示した。

 ゲームソフトでは、岩田社長は「消費者のゲーム離れへの対応策として新しいジャンルに挑戦する」と述べ、「ゲームが苦手な人も参加できるようにコントローラーを使わずに遊べるゲームも含んだGC向けソフト『マリオパーティ』を今年の年末商戦で発売する」ことを明らかにした。

 任天堂が国内で昨年10月始めたインターネット経由のユーザーの会員組織「クラブニンテンドー」について、岩田社長は「5月末で40万人強の会員がいる」ことを明らかにした。さらに「約半年という期間と登録する手間を考えれば、立派な数字」と総括した。今後、同組織を商品販売状況やユーザー動向などを理解するのに役立てていくという。

 任天堂は昨年、バンダイ<7967>株式128万株(持ち株比率約2.6%)を取得した。岩田社長は「バンダイを買収する意図はないが、2社の関係を強化する方針」と述べた。さらに、「2社で将来一緒に何かをするチャンスは増えている。ただ、力ずくで行うことはない」と強調していた。

 任天堂はゲームソフト開発に特化した方が企業価値が上がるのでは、との見方に対し、岩田社長は「任天堂の強みはハードとソフトを一体にした娯楽の提供にある」として「強みを活かすためにハードも考え続ける。それが企業価値の最大化につながる」との見解を示した。

 


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