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2004年 3月 2日(火) 17時50分

箱根ターンパイクにプロジェクト・ファイナンス格付けを付与、国内初=S&P


 [東京 2日 ロイター] スタンダード&プアーズ(S&P)は、箱根ターンパイク
(東京都千代田区)に1日に供与された長期優先ローンに対しA─、劣後ローンに対し
BBBの格付けを付与した、と発表した。アウトルックはともに安定的。この格付けは、
S&Pが日本で付与する初めてのプロジェクト・ファイナンス格付けとなる、という。
 S&Pによると、格付けは、観光有料道路「箱根ターンパイク」の操業実績は良好で、
景気低迷が続く中でも、需要が今の水準から大きく落ち込む可能性は低いこと、競合する
道路が新設される可能性も極めて低いこと、適切な資本・負債構造とリスク軽減のための
仕組みを有していることに基づいている。
 箱根ターンパイクは小田原と箱根間を結ぶ有料道路「箱根ターンパイク」を所有、運
営、管理する単一目的会社で、豪マッコーリー銀行と日本政策投資銀行
<0#0903=JFI>が出資して設立した「ジャパン・インフラストラクチャー・グループ
(JIG)」などが所有する。同有料道路に関わる資産と権利は、3月1日に東京急行
電鉄<0#9005=JFI><9005>より箱根ターンパイクに譲渡された。
 観光需要が多く、利用客数が外的な影響を受けやすいため、有料道路プロジェクトに
とって最大のリスク要因の交通量は、生活道路に比べ不安定にある、と指摘している。し
かし、箱根は都心から約100キロ、首都圏から車で2時間圏内の年間2000万人程度
の観光客が訪れる日本有数の観光地で、同有料道路は1965年の開業以来、バブル期の
影響を除くと、交通量が比較的安定している。また、箱根新道や国道1号線などの競合す
る道路には、価格競争力の面で劣るものの(料金は大観線700円に対し箱根新道250
円)、景色の良さから観光用の有料道路として、ある程度棲み分けができている。小田原
─伊豆間の渋滞回避道路としての需要も底堅く、地理的にも今後、競合する道路が新設さ
れる可能性は極めて低い、とみている。
 S&Pによると、プロジェクトの資本・負債構成は健全。厚いエクイティが投入されて
おり、両ローンとも内部キャッシュフローで全額返済できる範囲内で設定されている。
DSCR(元利金返済額に対するキャッシュフローの割合)も十分な水準にあり、現金準
備金やキャッシュ・トラップが適切に設定されている。コスト算定も妥当で、S&Pで
は、今後もコストオーバーラン(見積もり費用が実績を上回る)が生じる可能性は低い、
とみている。

[新規格付け]
箱根ターンパイク
 長期優先ローン(金額8億円、期間10年)   A─
 長期劣後ローン(金額5.5億円、期間10年) BBB
 アウトルック:安定的    
  
 ※


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