時事通信社
続伸=公的資金注入発表を好感〔米株式〕(14日午前10時半)
2008年10月14日(火) 23時36分
【ニューヨーク14日時事】14日のニューヨーク株式相場は、米大手金融機関への公的資金注入など一連の金融危機対応策が正式に発表されたことを好感し、続伸して始まった。
ダウ工業株30種平均の前日終値比上げ幅は、寄り付き直後に一時400ドルを突破。ただその後は、金融市場の混乱が収束しても、米景気悪化の流れは断ち切れないとの見方が強まり、騰勢が鈍った。
午前10時半現在、ダウは前日終値比146.47ドル高の9534.08ドル。一方、ハイテク株中心のナスダック総合指数は11.28ポイント安の1832.97とやや弱含んでいる。
米政府は同日朝、健全経営と見なした米大手金融機関9社などを対象に総額約26兆円の公的資金を注入すると発表した。前日の欧州当局の発表に追随する形で、預金保険の一時的上限撤廃なども盛り込んだ危機対策が出そろい、市場は織り込み済みながら、買い先行で推移している。
史上最大の上げ幅を記録した前日の流れが世界の株式市場にも伝播(でんぱ)し、信用不安の拡大には歯止めが掛かった格好。しかし、市場混乱の影響は既に実体経済に波及しており、世界同時不況への警戒感から、午後に掛けて神経質な取引になることも予想される。
個別銘柄では、前日87%の急騰となった米金融大手モルガン・スタンレーが25%超高で推移するなど金融株は総じて堅調。2008年通期の収益見通しを引き上げた米医薬品・健康関連用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も買われている。一方、減益決算と人員削減策を発表したペプシコは大幅安。(了)