2008年 5月 9日(金) 17時18分
ドル続落、103円近辺=米経済への悲観論強まる〔東京外為〕(9日午後5時)
9日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は米経済に対する悲観的な見方が強まり、ドル売り・円買いが優勢となって続落した。午後5時現在は1ドル=103円08―11銭と前日(午後5時、103円80―83銭)比72銭のドル安・円高。
米保険大手の低調な決算や原油高を背景に、米国景気の回復が遅れるとの観測からドルが売られ、ドル円は朝方から午後にかけて103円台後半から半ばに下落。その後もじりじりと値を下げ、欧州勢が参入しやすい夕方には一時103円近辺で取引される展開となった。
市場では「米信用収縮懸念は4月後半から5月初旬にいったん和らぎ、比較的良好な米経済指標も相まって、米経済への楽観論が台頭していた。しかし現在は低調な米企業決算や原油高といった米経済に関する不安要素が改めて意識されている」(国内証券)との声が聞かれた。ドル円が103円20銭の直近安値水準を試すのは4月29日の海外市場以来で、午後にこれを下回ったため、「当面は102円台後半の水準に下落するかどうかが注目される」(同)という。
また「トヨタ自動車の業績見通しが低調と伝わり、参加者のリスク回避姿勢が強まったため、ドルは幅広い通貨に対して売られている」(欧州系銀行)との見方も聞かれた。「ドル円が最近、1ドル=105円台半ば―106円の水準で上値を抑えられたことで、下落リスクを警戒し始めた参加者も多い」(同)という。
ユーロは対円で上昇。午後5時現在は1ユーロ=159円43―47銭(前日午後5時、159円15―21銭)、対ドルで1ユーロ=1.5465―68ドル(同、1.5332―35ドル)。(了)